阪神・北條　６回虎初安打の二塁打　ルーキー畠に意地見せた

セ・リーグ   阪神０―６巨人 （ 2017年8月27日    東京ドーム ）

＜巨・神＞６回無死、北條は左中間フェンス直撃の二塁打を放ち滑り込む
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　阪神打線の中で巨人のルーキー畠に意地を見せたのは同学年の北條だけだった。５回まで無安打に封じられ、何ともいえない空気が漂い始めた６回。先頭で左中間二塁打を放ち、連続試合安打を１２に伸ばした。

　「ノーヒットでしたし、リズムよく投げられていたので、狙い球を絞っていきました。追い込まれてからは粘る意識で。真っすぐもアウトコース低めに決まっていた。浮いてきたボールを、一発で仕留められたことは良かったです」

　フルカウントでも小さくならず、高めに浮いたカットボールを強振。打球は左中間フェンスを直撃するチーム初安打となった。その後、２死一、三塁まで攻め立てたが得点につながらず。結果的には畠に対し、この１安打だけで、まさに意地の一打となった。

　大和、糸原の離脱によって巡って来たチャンスかもしれないが、ショートは本来は北條が守っているべきポジションだったはず。試合に出るたびに「Ｈ」ランプを灯しているが「（連続試合安打は）あまり意識したくないんです」と、貪欲に次の１本を追い求める。

　一度は２軍落ちまで経験したシーズン。残り２８試合となったが、まだまだ巻き返しは可能。一気に遅れを取り戻す。（巻木　周平）