3番中村4番清宮5番安田 クリーンアップ初結成も 安田2安打のみ

[ 2017年8月28日 05:33 ]

練習試合   高校日本代表2―5城西国際大 ( 2017年8月27日    城西国際大 )

<城西国際大・高校日本代表>試合中にベンチで声を出す(左から)安田、中村、清宮
Photo By スポニチ

 「第28回WBSC U―18ワールドカップ」(9月1日開幕、カナダ)に出場する侍ジャパン高校日本代表は27日、千葉県内で城西国際大と練習試合を行った。広陵・中村奨成捕手(3年)が3番に入り、早実・清宮、履正社・安田と初めてクリーンアップを組んだ。大会前最後の実戦は不発だったが、本番でも218発トリオが中軸を任される見込み。28日にチームはカナダへ出発する。

 代表招集後、初めて3番・中村、4番・清宮、5番・安田の218発トリオが中軸に座った。初回1死二塁から中村、清宮が連続四球でつなぎ、安田が中前適時打。いきなり3人が絡んで先制し、さらに桜井の押し出し四球で2点を先行した。

 千葉工大、日大戦に続き、4番に座った清宮は「頼もしい。3人いてクリーンアップ。2人倒れても誰かが打つと、3人で一つになってやっていければ」と「三本の矢」として世界に挑む構えだ。

 代表に合流したばかりの前日、中村は「6番・DH」で出場したが、この日は「3番・捕手」で起用された。小枝守監督は「(3人を)軸に集めた方が上と下の動きがスムーズじゃないかと試した。時間はないけど、守備と攻撃は見えてきたので固めていきたい」と今後を見据えた。

 ただ、2回以降の攻撃は藤原、安田の単打2本だけ。中村と清宮はともに3打数無安打。安田は3試合連続2安打と気を吐いたが、試合は2―5で逆転負け。国内での大学生相手の練習試合は1勝2敗と負け越した。

 28日には国内で最後の練習を行い、決戦の地・カナダへ出発する。高校通算最多109本塁打を誇る清宮は「チームのために打点を稼げる打撃ができれば」と宣言し、安田も「誰かが駄目なら誰かがカバーする。信頼関係が第一」と力を込めた。中村は「自分が(中軸に)入っていいのか」と謙遜しながらも「自分が打てなくてもいい打者がいる。心強い」と一丸を強調する。悲願の世界一へ向け、ムードは高まっている。(東尾 洋樹)

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月28日のニュース