【東尾修 視点】あり得ない!雄星が壊れる 最初から疑いの目

[ 2017年8月25日 07:48 ]

パ・リーグ   西武1―10ソフトバンク ( 2017年8月24日    ヤフオクドーム )

<ソ・西>初回2死二塁、デスパイネに2ランを打たれガックリの菊池(中央)
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 投手出身の立場で言えば「あり得ない」というのが本音だ。試合の第1投。最初から「反則投球にとろう」という疑いの目で球審が見ていなければとれないだろう。

 前回登板後に審判部の回答は「審判ごとの判断」というものだった。それだけ感覚的な問題なのだ。ならば、1球で判断するのではなく、注意などを経て判断すべきだろう。西武・菊池はセットポジション時の両足の幅が広い。だから右足を上げた時に軸足の左足に体重移動をし、その上でもう一度反動をつける形で投げる。そこが「2段モーション」に見えるのだが、春季キャンプ中から審判と確認していたはずだ。菊池は今季21試合目の登板。なぜ、この時期なのか。これまで何度、注意を与えてきたのだろうか。

 その後の菊池は軸足に体重が乗らず、球威も出ず、打者相手に向かっていくどころではなくなった。もはや審判個々の「感覚」に委ねては、菊池は壊れる。早急に反則投球とみなした経緯、そして菊池に対しての「線引き」を西武、審判部双方で明確にすべきだ。10月にはCS、日本シリーズも控えている。(スポニチ本紙評論家)

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