「マー君みたいな」「飛んでくるなって心の中で」…甲子園を彩った名言・珍言集

[ 2017年8月24日 15:26 ]

歓喜に沸くアルプススタンドにあいさつする花咲徳栄ナイン
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 花咲徳栄の埼玉県勢初となる優勝で幕を閉じた高校野球選手権大会。好プレーや、歓喜、涙など数多くのドラマが誕生した中で、今夏も選手による熱いコメントが多く飛び出した。取材の中から拾った名言、そして珍言――。

 ◎大阪桐蔭の1メートル90左腕・横川凱君(2年)は将来有望な選手。甘いマスクを指摘されると「そうですかね?この顔だと打者に威圧感がないですか?じゃあ、マー君(ヤンキース)みたいな顔で投げてみますか」そうです、次期エースとして頑張ってください。

 ◎前橋育英の1番打者兼投手の丸山和郁君(3年)は明徳義塾の9回に救援。一発出れば同点の2死から登板し4番の谷合悠斗君(2年)を三振に仕留めた。試合中から足がつっていて「投げろと言われて、足がつってますなんて言えませんよ。(中堅を)守っているときも打球が飛んでくるなぁって思ってました。あっ、これ書いちゃダメですよ。飛んでくるなって心の中で思っただけですから。監督に怒られます」。試合終わったから書いちゃいました。U18日本代表、頑張ってください。

 ◎花咲徳栄の綱脇彗君(3年)は初戦から決勝まで先発と大車輪。好きな音楽を聴くと「●▲×?*」とオジサン記者には全く意味不明なジャンルを。すると「父がCMなどを作っている音楽プロデューサーをしてるんで、音楽はよく聴きます。絶対音感?ないですよ、ないです」と完全否定。でも投球のリズム、テンポはすばらしかったです。

 ◎青森山田の3番打者赤平竜太君(2年)は同じ2年で大会3本塁打を放った中沢樹希也君に「アイツ筋トレマニアなんですよ。黙々とやってます。サプリも名前すらわからないもの、いっぱい持ってます」と本塁打の秘密を明かしてくれた。

 ◎今大会で最も注目された広陵の中村奨成君(3年)。清原和博氏の大会5本塁打を更新し、チーム内でも話題騒然かと思って2番打者の吉岡広貴君(2年)に聞いたら「なんか当然のようにというか、また打ったという感じなんです。だからそんなに話題にならなくて」だって。逆にすごさが伝わりました。

 ◎埼玉初の優勝を成し遂げた花咲徳栄の岩井隆監督。選手には「フェンスから下を見て野球をしろ。スタンドは決して見るな」と野球により集中するように話している。優勝してアルプス席に挨拶に行った際にやっとスタンドに手を振った。「相手(広陵)のこともありますから。ただスタンドは応援してもらった生徒、父兄もいますから手を振りました」と話した。そして「携帯ないから撮れないけど、この風景写真に撮りたかったなあ」とひと言。きっと監督の脳裏にはすばらしい風景が焼き付いてますね。

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