マー復帰即9勝目で4年連続2桁王手も「納得いく部分ない」

[ 2017年8月24日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース13―4タイガース ( 2017年8月23日    デトロイト )

ヤンキースの田中将大
Photo By スポニチ

 エースが万全の姿で戻ってきた。右肩炎症のため故障者リスト(DL)入りしていたヤンキースの田中が、タイガース戦で13日ぶりに先発。7回を6安打3失点で9勝目(10敗)を挙げ、日本投手では新記録となるデビューから4年連続2桁勝利に王手をかけた。

 「特別ボールが良かったわけではないけど、その中でも相手のバランスを崩して打ち取ることができていた」

 象徴的だったのはキンズラー、カステラノス、マルティネスから計3回奪ったハーフスイング。離脱中の静養と強化トレーニングを経て球の切れが増し、ゾーンぎりぎりの出し入れでタ軍の主軸を幻惑した。3ボールは一度だけでストライク率は71・1%。今季の5回以上投げた試合では、97球で完封した4月27日レッドソックス戦に次ぐ高さだ。

 前回登板の9日ブルージェイズ戦ではメジャー自己ワーストの5四球。球種の選択について正捕手サンチェスとの息が合わなかったのも一因だった。今回は無四球。右腕は「基本的には捕手に任せている。うまくかみ合ったということ」と笑顔で振り返った。

 今後のプレーオフ争いに向け、ジョー・ジラルディ監督は「彼が戻ってきて好投するのは大事なこと」と復帰勝利を喜んだ。これに対し、田中の自己評価は厳しい。「納得いっている部分はない。とりあえず7回まで投げられたことはよかった」。一段も二段も上のパフォーマンスを自らに課した。 (大林 幹雄)

続きを表示

2017年8月24日のニュース