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花咲徳栄 埼玉悲願初V!96年ぶり全試合9得点以上の強力打線で頂点に

第99回全国高校野球選手権最終日・決勝   花咲徳栄14―4広陵 ( 2017年8月23日    甲子園 )

<広陵・花咲徳栄>初優勝を飾り、喜びを爆発させる清水(左から3人目)ら花咲徳栄ナイン
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 決勝が行われ、花咲徳栄(埼玉)が14―4で広陵(広島)に大勝して初優勝を果たした。埼玉勢の優勝も初めて。16安打の猛攻をけん引したのは、今秋ドラフト候補の西川愛也(まなや)外野手(3年)だ。初回に先制2点打を放つと、5回にも2点三塁打で3安打4打点。1回戦から6試合全て2桁安打、9得点以上の強力打線で頂点に立った。広陵は4度目の決勝でも悲願達成はならなかった。

 頭の中は真っ白だった。西川は全速力で左翼からマウンドへ走り、歓喜の輪に飛び込んだ。整列では広陵・中村と抱き合って言葉を掛けられたものの「覚えてなくて」と苦笑いするほど興奮していた。埼玉勢初の全国制覇。「最高です。生きていて一番うれしい一日」とかみしめた。

 プロ注目の左の強打者。今大会最多の6本塁打を放っていた中村に「負けたくない」と闘志を燃やし、主役の座を奪った。初回無死二、三塁で中堅手と二塁手の間に落とす先制2点打。5回にも右中間への2点三塁打で突き放し「(今大会で)一番納得いく一本が出た」。6回にも左翼線二塁打で本塁打が出ればサイクル安打となった。「狙っていた」という残り2打席は凡退も3安打4打点。16安打で14得点を挙げた強力打線を引っ張った。6試合で計61得点。全試合で9得点以上を奪い、西川は「チーム全員で相手の対策を練って、それを実行できる」と胸を張った。

 埼玉大会では4本塁打、打率5割と絶好調だったが、甲子園では厳しい内角攻めに遭ったことで本来の打撃ができなかった。前橋育英との3回戦では3安打3打点をマークしたが、2試合で無安打に終わり「悔しかった」という。毎晩のように4番の後輩・野村を誘っては宿舎の外で素振りを繰り返した。

 2つのグッズにも支えられた。地元は大阪で高校に入学した際、母・裕子さんに買ってもらった毛布だ。甲子園の宿舎にも持ち込み「触ってるとリラックスできました」。もう一つは中学時代に所属した浜寺ボーイズの吉沢泰司監督から「お前はセンスがないから扇子をやる」と冗談交じりにもらった扇子だ。バッグにしのばせ、試合前には扇子を握って「センスを下さい」と祈り、打撃センスを見せつけた。進路は「岩井監督に相談したい」としたが、プロ志望届を提出する方向だ。

 岩井隆監督は「悲願の優勝、何とか成し遂げた。感謝の気持ちでいっぱい」と涙を拭った。深紅の大優勝旗は来夏の100回大会に合わせ、約1200万円かけて新調される。1958年から使用され、今大会で最後となった2代目の優勝旗は24日、初めて埼玉の地にやってくる。 (松井 いつき)

 ◆西川 愛也(にしかわ・まなや)1999年(平11)6月10日、大阪府生まれの18歳。小学2年から野球を始め、6年時にはオリックス?入り。金岡南中では「浜寺ボーイズ」に所属。花咲徳栄では1年秋からベンチ入りし、2年時は甲子園に春夏出場。今夏の埼玉大会では4発を放ち、高校通算30本塁打。50メートル6秒2。1メートル80、78キロ。右投げ左打ち。

 ≪センバツは2度優勝≫花咲徳栄が春夏通じ甲子園初優勝。埼玉県勢にとっては夏の甲子園初優勝(センバツは2度優勝)となり、都道府県別では28番目のV達成。

 ≪全試合9得点以上で夏制覇 21年和歌山中以来96年ぶり≫この日は広陵に14―4で大勝した。夏の決勝で14得点以上は08年大阪桐蔭の17点以来5校目だ。1回戦からの得点は9→9→10→10→9→14と全て9得点以上で合計61得点。大会61得点は優勝チーム歴代3位タイ。全試合9得点以上で夏を制したのは、21年和歌山中(20→21→18→16)以来96年ぶりとなった。また、各試合の安打は15→11→13→12→13→16。6試合連続2桁安打でVは11年日大三に次ぎ6校目。

 ▽花咲徳栄 1982年(昭57)創立の私立校。普通科の他、食育実践科も設置する。野球部も同年に創部し、甲子園出場は春4度、夏5度。主なOBはオリックス・若月、広島・高橋昂ら。女子硬式野球、ボクシングも全国レベルとして知られる。所在地は埼玉県加須市花崎519。田中一夫校長。 結果

[ 2017年8月24日 05:30 ]

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