【キヨシスタイル】巨人 ルーキー畠が3本柱に続けばCS現実味

[ 2017年8月22日 11:00 ]

キャッチボールで汗を流す巨人・畠
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 遅ればせながら巨人が主役になってきたね。目の上の3位・DeNAに3連戦3連勝。その差2ゲームに迫り、球団ワーストの13連敗を喫したシーズンにして「奇跡の逆転CS出場」がイメージできるところまできた。

 7月下旬から組んでいる1番・陽岱鋼(ヨウダイカン)、2番・マギーが機能し、4番・慎之助は通算2000安打達成後も好調を持続。打線が頑張っているのは言うまでもないが、期待感を膨らませているのは先発4番手。そう、ルーキー畠の存在だ。

 20日のDeNA戦では筒香を2三振、遊飛と完全に封じ、8回3安打1失点で3勝目を挙げた。力のある真っすぐはもちろん、カットボールがいい。これが左打者のインコースに制球よく決まるんだ。

 菅野13勝5敗、マイコラス11勝5敗、田口10勝2敗。巨人は3本柱で貯金を22もしている。それでいてトータルではまだ借金1。4番手以降がどれだけ貯金を食いつぶしてきたかってこと。目下3勝1敗のルーキーが貯金組に加わったら大きいよ。

 一方、尻に火が付いてきたDeNA。リリーフ陣が不安な上に、先発陣も今永以外はピリッとしない。打線がカバーする雰囲気が出てこないときついな。ここ2試合は1点ずつ。空気がちょっと重くなっている。今こそ気分転換が必要だ。

 巨人が2番・マギーをカンフル剤にしたように打順の見直しを考えた方がいいんじゃないかな。

 私なら筒香はやっぱり4番。柱をしっかりさせて、梶谷を2番に戻す。チーム盗塁数はリーグ最少の32。去年の67の半分にも届いていない。93盗塁の広島は別格として、阪神や巨人でも48盗塁。DeNAは全く動いてない印象を受ける。

 梶谷は2014年に39盗塁で盗塁王に輝き、去年まで3年連続で20盗塁以上マーク。走る意識が強い選手なのに、7番に置いていたら走りようがない。2番に戻れば集中力が増し、モチベーションも上がるはずだ。

 桑原、梶谷の1、2番で相手を揺さぶり、ロペス、筒香、宮崎のクリーンアップにつなぐ。相手にとっては、この並びの方が嫌だと思うけどなあ。 (本紙評論家・中畑 清)

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2017年8月22日のニュース