阪神ドラ1大山 不敗神話だ!打点挙げれば8戦8勝 得点圏23の9

[ 2017年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―1中日 ( 2017年8月19日    ナゴヤドーム )

<中・神>8回無死一、三塁、大山は中前適時打を放つ。投手・小熊
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 猛虎未来の主砲候補の勝負強さに磨きがかかってきた。1点を先制された直後の2回だ。阪神・大山は2回1死一、二塁から中前へ同点打を放った。8回無死一、三塁でも再び中前適時打。2安打2打点の活躍だ。打点を挙げれば8戦8勝へ“神話”を伸ばした。

 「大事なのは走者を還すことだと思うので、還せてよかった。1打席目は初球のチェンジアップを振ってしまったけど、それを引きずらずに、しっかり切り替えて次のボールを待てた。試合の中でそれができたんで、継続していきたい」

 成長の跡が見られたのが2回の一打だ。初球は若松の“宝刀”チェンジアップにタイミングが合わず空振り。集中力を乱さず、2球目の直球を鮮やかに打ち返した。アマチュアとプロでは比較にならないのは、何も投手の球威やキレだけではない。プロのバッテリーの投球術に翻弄(ほんろう)される若手も多い。駆け引きや読みの鋭さも日に日にレベルアップしている証しだった。

 休養日だったロジャースに代わり一塁手で先発。守備でも軽快な動きを見せた。大山が“パンダ”の代役をこなせるとなれば、選手起用の幅が広がるだけに金本監督にとってもうれしい働きだ。

 「ロジャースもちょっと、疲れもあるでしょうから。心も体もリフレッシュでね。大山が当たっているし。ヒット数と打点の割合が(高い)ね。得点圏でよく打っている」

 持って生まれたスター性か。打順7番の下位にいながら4打席すべて好機だった。5割の確率でモノにし、通算でも得点圏打率・391(23打数9安打)、18打点の勝負強さが光る。ドラフト1位として存分に見せつける大器の片りん。猛虎の未来を担う22歳はどんどんたくましくなってきた。(山添 晴治)

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2017年8月20日のニュース