阪神・青柳 終盤バテるも4勝 金本監督満足「今年一番かな」

[ 2017年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―1中日 ( 2017年8月19日    ナゴヤドーム )

<中・神>4勝目を挙げた青柳(左から2人目)は藤川(左端)からウイニングボールを受け取る
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 会心の投球で役割を果たした。阪神・青柳は昨年9月8日の巨人戦での自己最長に並ぶ7回1/3を3安打1失点に抑え、6月10日のソフトバンク戦以来、70日ぶりの4勝目をつかんだ。

 「勝てたことは、これまでと変わらず、うれしいけど、長いイニングを投げて勝ててうれしい」

 初回2死から大島に四球を献上。続くゲレーロには初球を叩かれ、右中間を破られる先制の適時二塁打を浴びた。厳しい立ち上がりから立ちなおった。

 「最初は苦しんだんですが、梅野さんにも“体が開かないように”と言われ、修正できて良かったと思う」

 投球フォームを微修正し、2回からは圧巻の5イニング連続の3者凡退。内野ゴロは計11個を数え、併殺を含めれば12アウトをゴロで奪った。

 「気持ちは完投したかったけど、やっぱりバテてしまった」

 完投も見えた8回に1死一、二塁を招き、103球で降板。石崎にバトンを託した。最大目標には届かなくても、3連勝に導く快投は金本監督にも「今年一番かな」と認められた。右足を骨折したメッセンジャーの離脱に加え、16日に復帰した藤浪も一日で再び2軍調整へ戻り、先発陣の台所事情は苦しい。前日に初の10勝目を挙げた秋山に続く価値ある1勝だ。

 「ランディが抜けたのは大きいけど、自分は与えられた仕事を精いっぱい頑張るしかないので。またチャンスをもらえるので5勝、6勝とできるように頑張りたい」。4、7月の“降格”を経て新人だった昨季の4勝に並んだ。「伸びしろ」を見せるのは、これからだ。(遠藤 礼)

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2017年8月20日のニュース