前橋育英・小池「チャンスで打てるように」来年へ希望の2発

[ 2017年8月20日 08:32 ]

第99回全国高校野球選手権第11日・3回戦   前橋育英4―10花咲徳栄 ( 2017年8月19日    甲子園 )

<前橋育英・花咲徳栄>7回裏無死、前橋育英・小池は中越えにソロアーチを放ちガッツポーズ
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 ◆100回大会の主役たち

 7点を追う7回、先頭打者の前橋育英・小池が外角低めの球を振り抜くと、打球は低い弾道で右中間席に刺さった。初戦の山梨学院戦に続き今大会2発目となるソロ。スタメン唯一の2年生の意地を見せた。

 「塁に出ようと思い切り振った。2発だけど(3試合で)ヒット3本では…。2年生で出てるんだから、もっと貢献しないと」

 中学は軟式野球部。甲子園に一番近いと前橋育英に飛び込んだ。捕手から一塁手に転向し、1年秋からレギュラー。だが、打撃不振でセンバツ後の春季大会は背番号12になった。「打ちたい、と考えすぎてしまった」。荒井直樹監督から「来た球を思い切り振れば良い」と助言されて迎えた夏。「当てにいくくらいなら空振り三振でいい」と割り切ると、群馬大会では.389の高打率をマークした。

 むせび泣く3年生の姿に一瞬目が潤んだが、こらえた。「尊敬します。本当に格好良かった。今度はチャンスで打てるようにしてまたここに戻ってきたい」。2度の甲子園出場経験を絶対無駄にはしない。 (松井 いつき)

 ◆小池 悠平(こいけ・ゆうへい)2000年(平12)5月13日、群馬県桐生市生まれの17歳。幼稚園から川南コブラで野球を始める。川内中では軟式野球部に所属し、関東大会出場。前橋育英では1年秋から背番号3でベンチ入り。家族は両親と兄。1メートル76、76キロ。右投げ右打ち。

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2017年8月20日のニュース