東16丁目フリッパーズ初V!史上初、決勝タイブレーク制す

[ 2017年8月17日 05:30 ]

高円宮賜杯第37回スポニチ主催全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメント最終日   東16丁目フリッパーズ8―7北ナニワハヤテタイガース ( 2017年8月16日    大田スタジアム )

優勝を決めナインや父兄に胴上げされる東16丁目フリッパーズ・福岡主将
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 高円宮賜杯第37回スポニチ主催全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメントは大田スタジアムで決勝が行われ、東16丁目フリッパーズ(北海道南)が北ナニワハヤテタイガース(兵庫)を8―7で下し、初優勝を飾った。延長タイブレークに突入した試合は、8回に佐々木涼斗捕手(6年)の三塁内野安打など3安打で5得点して逃げ切った。15年は8強、昨年は4強の強豪が悲願の頂点に立った。

 3―3の8回無死満塁。大会史上初の決勝の延長タイブレーク。先頭の4番・佐々木涼が叩きつけた打球は三塁手のグラブをはじく内野安打。今大会3本塁打の主砲は本来の豪快さを消し、コンパクトに振り抜いた。

 「外野に飛ばそうと思ったけど、監督に呼ばれて“低い打球を打て”と言われて切り替えた。みんなの気合、気持ちが高まって優勝できたのだと思う」

 将来の夢はプロ野球選手で、好きな選手は元ヤクルトの古田敦也という。状況に応じた打撃も週5度の練習で磨いてきた。この一打から5得点し、裏の反撃をしのいだ。

 3年連続出場で15年は準々決勝、昨年は準決勝敗退。笹谷武志監督も「昨年の悔しさがある。強い精神力、本当の自信がついた」と語る。同点とされた5回は内外野の中継プレーで勝ち越しを許さなかった。心の強さは走攻守にブレなかった。

 全選手の胴上げが終わり、主将の福岡は「札幌に戻ったら宿題をやらないと」と困った表情も見せたが、一丸で頂点を目指した戦いは一生の財産となる。 (倉橋 憲史)

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