日本ハム 太田賢吾 プロ初の決勝打も「本当は守備のことで頭がいっぱい」

[ 2017年8月14日 21:51 ]

決勝の三塁打でお立ち台に立った日本ハム・太田賢はスタンドのファンの声援に応える
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 僕も「おおた」です――。日本ハムの雑草魂、太田賢吾内野手(20)がプロ初の決勝打を放った。ヒーローインタビューも「これを機に(名前を)知ってもらえたらうれしい」と初々しかった。1―1の4回1死二塁の場面で、ソフトバンクの松本裕の132キロのスライダーを捉え、中越えに適時三塁打にした。3年目でプロ初の長打。通算2打点目が大きな仕事となった。

 「追い込まれてから粘れた。低めの変化球を意識していたところに甘く入ってきた」と、1ボール2ストライクからの6球目に食らいついた。

 14年ドラフト8位で入団。埼玉・川越工では甲子園出場経験はなく、県大会も3年春のベスト8が最高位だ。同じ年のドラフト1位でソフトバンク入団した相手投手の松本裕とは対照的。若手が抜てきされる日本ハムの中で、2年間は2軍でもがき続けた雑草魂の持ち主だ。

 プロ初出場は7月18日の楽天戦(函館)。巨人から移籍してきた名字が「同音異字」で、巨人の08年ドラフト1位の大田泰示の代走だった。初安打は7月23日の西武戦(メットライフドーム)。この日は「7番・三塁」で5試合目の先発出場、三塁打はプロ通算4安打目だった。「レアードのケガでたまたま使ってもらってる」と太田。「僕は守備が売り。本当は守備のことで頭がいっぱい」と、1メートル86の大型内野手はにかんだ。

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