内海感謝 “捕手”阿部に最多2万3428球「全て教わった」

[ 2017年8月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―4広島 ( 2017年8月13日    マツダ )

バッテリーを組む内海(左)と阿部(右)
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 巨人入団時からの阿部を「恩人」と慕う内海が、長くバッテリーを組んだ先輩の偉業達成を自分のことのように喜んだ。

 「阿部さんの2000安打は特別。ずっと僕を支えてくださった人ですから」

 これまで公式戦で阿部に受けてもらった球数は2万3428球。この数字は、もちろん投手陣の中では最多だ。「そんなにですか。すごい数ですね。1年目に初めて受けてもらった時のことは今でも覚えていますよ」。思い出は数え切れないが、その中でも特に印象深い記憶がある。2012年、当時の原辰徳監督のリーグ優勝インタビューだ。

 「今年のチームは、阿部キャプテン、慎之助。投手陣では内海。この2人を中心に、全員の力を一つにして戦った」

 ベンチ前でインタビューを聞いていた内海は、飛び跳ねたくなるほど嬉しかった。「あの時、原監督が阿部さんと僕の名前を一緒に出してくれたことが本当に嬉しかった」。同年は阿部と内海は最優秀バッテリー賞を受賞し、ともにベストナインにも輝いた。

 阿部の存在なくして内海のキャリアを語ることはできない。「投手として必要なことを全て教わった。言葉というよりも、存在感やオーラでいろいろなことを感じさせてもらった」。リードだけでなく、バットでも何度となく援護をしてもらった。希代の天才打者の通算2000安打は、内海と阿部の輝かしい記憶の歴史でもある。(重光 晋太郎)

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2017年8月14日のニュース