巨人・阿部と二人三脚12年 個人マネジャー「痛いところだらけで…本当に凄い」

[ 2017年8月14日 09:30 ]

セ・リーグ   巨人1―4広島 ( 2017年8月13日    マツダ )

<広・巨>2000本安打を達成し、高橋監督(左)から記念球を受け取る阿部
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 安田学園野球部時代の同級生で、阿部の個人マネジャーを務める岩舘善広さん(39)は「慎之助との出会いに感謝したい。体は痛いところだらけだと思うけど、グラウンドに出たらいつも笑顔。ユニホームの下はテーピングだらけだったりするのに…。本当に凄いと思う」と喜んだ。

 高校では3年間同じクラス。卒業後は別々の道を進んだが、用具メーカーで巨人を担当していた01年に再会した。05年1月からマネジャーとして球場と自宅の送迎、自主トレの手伝いなどをこなしてきた。「いくら稼いでも感謝の気持ちを忘れない。高校の頃から変わらない」と話す。

 08年にはリーグ優勝を決めた一戦で右肩を負傷。優勝の瞬間は病院に付き添っていた。「せっかく優勝を決めたのにグラウンドにいられないなんて。日本シリーズも出られないのか…」と、医師の診断を待つ間に、1人で涙を流した。治療を終えた阿部は三角巾で右肩を吊りながら戻って来た。泣いている姿は見せなかった。

 同年、西武との日本シリーズ。涌井からホームランを打ったシーンは鮮明に覚えているという。「ケガして間に合わないと思っていたら、試合に出て、しかもホームランまで打った。凄えなって思った」と振り返る。

 04年12月13日、阿部からもらった「最良のパートナーを目指していこう」というメールは、今も携帯電話に保存されている。「現役が終わってから、いろいろと振り返りたい。1年でも長くプレーしてほしい」とエールを送った。(川島 毅洋)

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2017年8月14日のニュース