75歳日本文理・大井監督 最後の夏1勝「私を男にしようとね」

[ 2017年8月13日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第5日・1回戦   日本文理9―5鳴門渦潮 ( 2017年8月12日    甲子園 )

<日本文理・鳴門渦潮>初戦を突破しナインと整列する日本文理・大井監督(右端)
Photo By スポニチ

 日本文理(新潟)は2回までに7得点。今大会を最後に退任する75歳の大井道夫監督は、次々にホームに還ってくる孫のような選手たちを笑顔で迎えた。

 「選手がね、監督に勝利をプレゼントしようと頑張ってくれた。うれしいねえ。私を男にしようとね」。86年に就任し一からチームをつくってきた。09年夏の中京大中京との決勝戦、4―10の9回に5点を返した猛反撃は全国のファンの胸を打った。「監督と一日でも長く一緒にやりたい」と笠原主将。“じぃじと孫”の最後の夏、まだ終わらない。

 ≪70歳以上の白星 00年以降の夏では6人≫日本文理・大井道夫監督が75歳で勝利。00年以降の夏の甲子園で勝った70歳以上の監督は6人で、大井監督は4勝した14年の72歳を塗り替えた。常総学院を率いた木内幸男監督は72歳だった03年に全国制覇。08年(77歳)、09年(78歳)は初戦で敗れた。センバツでは82年に明徳・松田昇監督が76歳で1勝した。

続きを表示

2017年8月13日のニュース