阪神・大山プロ初猛打賞も「勝ちにつなげないと」 

[ 2017年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―5巨人 ( 2017年8月10日    東京D )

1回2死、二塁打を放つ阪神・大山
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 痛烈な打球が三塁線を襲った。初回2死。1、2番が続けて凡打に倒れた直後の打席だった。4日のヤクルト戦以来5試合ぶりに3番として先発出場した阪神・大山が初球を強振。内海が投じた内角よりのスライダーを完璧にはじき返した一打は、チーム初安打となる左翼線への二塁打だった。

 「自分のバッティングよりもチームの勝ち負けなので、自分のバッティングを勝ちにつなげないといけない」

 チームの敗戦に、自身の打撃について多くを語ることはなかったが、敵地で躍動した。3回無死からの第2打席は、初球のシュートをとらえる中前打。7回2死からの打席では2ボール1ストライクからスライダーに反応して、三塁内野安打を放った。出場32試合目で初の猛打賞をマークしただけでなく、3試合ぶりの先発出場ながら、1、2打席の安打はともに初球をとらえたもの。準備が入念だったことを裏付けるもので、片岡打撃コーチは「内容のある3本だった」と評価した。

 「今日は得点に絡むことはなかった。安打が出ることはいいと思うけど、よりもっと重要な場面になったときに、どうするかを考えてやっていきたい」

 待望の固め打ちに満足することなく、より高いレベルを追い求めた。着実な成長を遂げる打撃。将来性十分のルーキーが、敗戦の中でも猛虎に明るい光を与えた。 (山本 浩之)

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2017年8月11日のニュース