阪神 難敵マイコに14イニング連続無得点 ロジャース4タコ

[ 2017年8月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―6巨人 ( 2017年8月8日    東京ドーム )

<巨・神>6回2死、マイコラスの前に三ゴロに倒れる阪神・ロジャース
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 またしても難敵に封じられた。敗戦後、阪神の金本監督は巨人先発のマイコラスを称える一方で、悔しさを隠しきれなかった。

 「マイコラスは絶好調だね。なかなか打てるような投手じゃないと思うので。欲を言えば、マイコラスから1点を取ってほしかったけどね…」

 前回対戦した7月7日は8回1点に抑えられた。この日は7回無得点。数字は「お手上げ」だが、この試合に限ればそうではない。何度も作ったチャンスを、自ら手放した。

 1点を追う2回。1死から中谷が左翼フェンス直撃の安打で出塁し、続く鳥谷の三塁への打球を村田が後逸(記録は失策)し一、二塁。絶好の同点機で大和の左飛に、飛び出した中谷が二塁に戻りきれずに併殺にされた。

 痛恨のミスに、高代ヘッドコーチは「3回言うたよ。“外野は前やから、ライナーに気を付けろよ”って」と厳しく、指揮官は「気がはやったのか。焦ったというか。まあ、それも経験。次、絶対に無いようにしないと。勉強ですから」と課題を課した。中谷自身は判断ミスかと問われて「そうですね…」と声を絞り出すしかなかった。

 6点を追う4回は先頭・福留が一塁線を破る二塁打を放ったが、新4番として初めて巨人戦に挑んだロジャースが遊ゴロ凡退するなどし得点を奪えず。新助っ人は結果的に4打数無安打で、加入後初めて2試合連続ノーヒットに終わった。「相手というより、自分の打席の内容が良くなかった。タイミングもズレていた。明日は修正して臨まないといけない」と唇をかんだ。

 7回1死一、二塁から伊藤隼・西岡の代打攻勢も実らず。これでマイコラスに対しては14イニング連続無得点となり、10度目対戦で6勝目を献上した。助っ人右腕とは残りシーズンはもちろん、クライマックスシリーズでも対戦する可能性もあるだけに、ダメージの残る敗戦となってしまった。(巻木 周平)

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2017年8月9日のニュース