パ35年ぶりの珍現象!楽天、マイナス1ゲーム差の首位

[ 2017年8月9日 05:44 ]

パ・リーグ   楽天―日本ハム(雨天中止) ( 2017年8月8日    Koboパーク宮城 )

練習中に松井裕(左)と話す梨田監督
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 日本ハム戦が台風の影響で降雨中止。楽天の梨田監督は「仕方がない」と話したが、夜の10時すぎに朗報が舞い込む。ソフトバンクがロッテに敗れたことで1日以来7日ぶりに首位に返り咲いた。

 それも「マイナス1ゲーム差」。梨田監督が「消化試合数が一番少ない」と言うように、楽天は92試合、ソフトバンクは101試合と9試合も違うため、勝率で上回る珍現象が起きる。今季、マイナス0・5ゲーム差は何度もあったが、1ゲーム差をつけられての首位は初めて。パ・リーグでは1982年以来35年ぶりとなった。

 もう一つの朗報もあった。左太腿裏を痛めて出場選手登録を抹消中のペゲーロが、今週末のオリックス戦で1軍復帰する可能性が出てきた。この日1軍の練習に合流。室内練習場で故障後初の打撃練習を行った。快音を響かせ「(患部は)凄くいい状態。(打撃に関しては)問題ない」と笑顔で振り返った。

 7月23日のオリックス戦で走塁中に負傷し、復帰まで2〜3週間と診断された。7日に仙台市内の病院で検査を受け、蒔田大毅トレーナーは「順調な過程を踏んでいる」と説明。早ければ11日にもイースタン・リーグの西武戦で実戦復帰する。

 ペゲーロは「すぐにでも戻ってきたい」と意気込んでおり、12、13日のオリックス戦での1軍復帰もあり得る。右肘を痛めてDHでの出場が続いている1番の茂木も近日中には守備に就く見込み。その場合、ペゲーロは「2番・DH」で復帰させる方針で「恐怖の1・2番」が復活する。

 ≪82年前期の近鉄以来≫ソフトバンクがロッテに敗戦。試合のなかった楽天と首位が入れ替わりゲーム差はマイナス1.0となった。勝率は楽天が.648でソフトバンクの.644より上だが、貯金(勝利―敗戦)は楽天が17でソフトバンクは19。ゲーム差は(上位球団の貯金―下位球団の貯金)÷2で算出する。そのため消化試合数の差などで、上位の貯金が下位より少なくなるとこうしたケースが生じる場合がある。今季の楽天とソフトバンクは7月にマイナス0.5差はあったがマイナス1.0差は初めて。パで首位と2位がマイナス1.0差は82年前期の5月3日に近鉄(9勝5敗5分け=勝率.643)、西武(14勝8敗=.636)となって以来35年ぶり。

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