サヨナラ打の津田学園・宮木 3三振も冷静になれた伝令の言葉

[ 2017年8月9日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第1日・1回戦   津田学園7―6藤枝明誠 ( 2017年8月8日    甲子園 )

<津田学園・藤枝明誠>延長11回、サヨナラ二塁打を放ち、ガッツポーズの津田学園・宮木
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 ナイター照明に照らされた打球が、中堅の頭を越えた。津田学園(三重)は延長11回2死一、二塁から宮木がサヨナラ二塁打。昨秋の練習試合で2安打に抑えられて大敗した藤枝明誠に13安打でリベンジし、初陣対決を制した。

 前打者の菊地が敬遠されて回った打席。3三振していた宮木は「敬遠か…」と、平常心を失いかけていた。仲のいい中島が伝令に来て、励まされた。自分たちは2年生だけど、3年生と一日でも長く野球をやるぞ――。「絶対に打ってやろうと思った。その言葉がなかったら打てていなかった」と感謝した。

 前日7日は佐川竜朗監督の39歳の誕生日。選手らは夕食時、ホテルに用意してもらったケーキと歌で祝福した。お祝いの続きを、という思いでつかんだ1勝。出身校のPL学園で学んだ野球でナインを育てる指揮官は「最高のプレゼントになった」と目を細めた。

 ≪開幕日に2試合のサヨナラ決着は戦後初≫津田学園が第1試合の彦根東に続きサヨナラ勝ち。開幕日に2試合のサヨナラ決着は戦後初。三重県勢の夏サヨナラ勝ちは14年三重が1回戦の広陵戦で記録して以来。同県勢の夏4年連続初戦突破は初めてとなった。

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2017年8月9日のニュース