福井先輩に続け!済美「ゆうや伝説」で東筑「石田伝説」に対抗

[ 2017年8月8日 07:20 ]

ティー打撃をする済美・宇都宮
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 台風5号の影響で開会式と1回戦3試合が順延となった第99回全国高校野球選手権大会(甲子園)は、8日に開幕する。第2試合で東筑(福岡)と対戦する4年ぶり出場の済美(愛媛)は7日、奈良県生駒市内の室内練習場で調整。打のキーマン、宇都宮佑弥内野手(3年)は相手エース攻略へ意気込んだ。

 「石田伝説」には「ゆうや伝説」で対抗する。済美は奈良県生駒市内の室内練習場で1時間半行った練習のほとんどを打撃に費やした。東筑のエースは2年生で右サイドの石田。攻略に気勢を上げたのは主に2番を打つ宇都宮だった。

 「東筑の“石田伝説”は知っています。こちらは“ゆうや伝説”で頑張りたいです」

 相手の東筑は6度目出場だが、「エース石田」は今回で4度目になる。伝説を引き継ぐ形で甲子園に乗り込んでくる“4代目”に負けてはいられないとばかりに、宇都宮は力強いスイングで快音を響かせた。

 済美の「ゆうや」といえば、福井優也(現広島)がいる。04年の選抜大会で初出場初優勝の快挙を成し遂げ、同年夏の選手権大会でも準優勝へ導いたのが当時2年生エースだった福井。“2代目ゆうや”の宇都宮は愛媛大会5試合で1本塁打を放つなど、チーム2位の7打点をマーク。打率・348を誇る。偉大な先輩に負けない活躍を見せたい。

 身長1メートル63ながら体重は90キロ。胸囲103センチはベンチ入りメンバーではトップだ。1年秋から中軸を打ち、高校通算16本塁打。下半身を生かしたパワフルな打撃でチーム打率4割の攻撃陣を引っ張る。攻撃型の2番打者は「得点圏で1本打ちたい」と言葉に力を込めた。(吉仲 博幸)

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2017年8月8日のニュース