星野仙一氏 岩瀬を祝福「あいつがいなかったら今の俺はいない」

[ 2017年8月7日 07:40 ]

セ・リーグ   中日5―4巨人 ( 2017年8月6日    東京ドーム )

99年6月23日、星野監督(左)から託されプロ初セーブを挙げた岩瀬
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 6日の巨人戦で通算登板試合を950とし、阪急(現オリックス)などで活躍した米田哲也が持つ949試合登板のプロ野球記録を塗り替えた中日・岩瀬。プロ入り時の監督だった星野仙一氏(現楽天球団副会長)は「あいつがいなかったら、今の俺はいないというぐらいの存在の投手だ」と感謝した。

 「5回か6回ですぐにつかまる投手だ」と反対する周囲を押し切り、98年ドラフトで2位指名。「俺は先発で使うと言ってないだろ。あの球をセットアッパー、クローザーにしたら絶対に生きるぞ」。代名詞のスライダーにほれ、救援投手の資質を早くから見抜いた。1年目の99年、中継ぎで65試合に登板し、10勝2敗1セーブ、防御率1・57の好成績でリーグ優勝に貢献。3年間ともに戦った星野氏は「あいつにはいつも助けられた」と賛辞を並べた。

 「闘将」と呼ばれた星野氏も岩瀬には「怒鳴ったとか説教した記憶がない」と言う。思い出すのは淡々と抑えて戻ってくる姿ばかり。その愛弟子が偉業を達成し「教え子が記録をつくるっていうのは指導者として本当にうれしい。野球人として尊敬するよ」と心からの祝福を込めた。

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2017年8月7日のニュース