横浜VS秀岳館!優勝候補いきなり激突 会場は歓声とどよめき

[ 2017年8月5日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権大会 ( 2017年8月10日    甲子園 )

対戦が決まり、健闘を誓い合う横浜・福永と秀岳館・広部の両校主将
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 第99回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。3回戦までの組み合わせを決める方式が5年ぶりに復活。2年連続出場で優勝候補の一角に挙がる横浜(神奈川)と、昨春から3季連続甲子園4強で初の全国制覇を狙う秀岳館(熊本)が、第4日第2試合の1回戦で対戦することが決まった。

 この日一番の拍手が会場を包み込んだ。7番目に秀岳館が抽選し、しばらく埋まらなかった対戦相手「13番A」。そこに横浜が飛び込むと、どよめきと歓声が入り交じった。優勝候補同士がいきなり初戦で激突。平田徹監督は「こればかりは抽選なので受け入れて、先入観を持たずにいきたい。バットで攻め込んでいければ」と率直な気持ちを口にした。

 急先鋒(せんぽう)はもちろん4番・増田だ。神奈川大会で5回戦から決勝まで4試合連続本塁打の新記録、1大会5本塁打のタイ記録を達成し、チーム計14本塁打の強打線を引っ張ってきた。客席で抽選を見守った増田は「心臓のばくばくが止まらない」と興奮気味。「できればもっと上でやりたかった」と言いながらも「全力を尽くしたい」と腕をまくった。

 秀岳館は田浦、川端の最速148キロ左腕コンビを擁するが、攻略には自信がある。「小笠原さんや寺島さんとも当たっている。速球に差し込まれないようにしたい」。1年夏の神奈川大会決勝で対戦した東海大相模・小笠原は15年に中日から、昨夏甲子園で対戦した履正社(大阪)の寺島は昨年ヤクルトから、それぞれドラフト1位指名された。超高校級左腕との対戦経験を糧に「ファーストストライクを一発で仕留めたい」と意気込んだ。

 初戦を突破しても、2回戦の相手は広陵―中京大中京の勝者と当たる厳しいブロック。ここを乗り切れば松坂大輔(現ソフトバンク)を擁して全国制覇した98年以来、19年ぶりの頂点へ大きな弾みがつく。「やる気が出てきた。燃えている」。これ以上ない相手に全力でぶつかる。(松井 いつき)

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2017年8月5日のニュース