阪神 今季9度目零敗 “谷間左腕”八木にひねられた

[ 2017年7月31日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―7中日 ( 2017年7月30日    ナゴヤドーム )

<中・神>険しい表情でベンチ裏に向かう金本監督(中央)
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 阪神は3年ぶりに対戦した“谷間左腕”に、ひねられた。先発陣の谷間要員で今季2度目の先発だった八木の前に打線が沈黙。6回まで2安打無得点と波に乗れず、終わってみれば今季9度目の零封負けを喫した。八木に680日ぶりの勝利を献上した敗戦後、金本監督は首をかしげた。

 「どうやろうね…。まあノラリクラリとね。テンポも悪くて。ちょっと相手のそのテンポに合わせてしまったね」

 130キロ台後半の直球、130キロ台前半のシンカー、120キロ台のスライダーを織り交ぜる組み立てに手を焼いた。4回の攻撃前には一塁側ベンチ前で早々と円陣も組んだが、適度に散らばるボールに的を絞ることができなかった。終始、八木のペース。あれよあれよと言う間にスコアボードには「0」がつらなった。

 1点を追う3回2死無走者から上本の右前打と二盗で得点圏に走者を進めたが、得点には至らず。結局、この試合で得点圏に走者を進められたのは、その一度だけだった。八木の投球にペースを狂わされた打線はゲームセットまで三塁を踏むことすらできず。散発4安打ではベンチも打つ手がなかった。

 同一カード3連勝とはいかなかったが、カード勝ち越しで3位DeNAと1・5差の2位をキープ。片岡打撃コーチは「今日は打たせて取るタイプの技巧派を打てなかったけど…。でも次は広島戦だし、切り替えてやるしかない」と前を向いた。1日からは敵地で首位・広島との3連戦。今はとにかく、目の前の勝利を追い求めていくしかない。(惟任 貴信)

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2017年7月31日のニュース