阪神 3年ぶり4発11点大勝!福留弾から始まった

[ 2017年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11―1ヤクルト ( 2017年7月21日    神宮 )

<ヤ・神>2回無死、福留は先制の中越えソロを放つ。投手・ブキャナン
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 試合を動かし、広島に大敗したショックを一掃させたのは阪神・福留のひと振りだった。2回先頭。過去3戦3勝を許していた難敵、ブキャナンの5球目をジャストミートした打球はグングン伸びてバックスクリーンに突き刺さった。4番の鮮やかな8号先制弾が打線を点火し、大勝を呼んだ。

 「イニングの先頭だったし、まずは塁に出ることしか考えていなかった。いい感触でしっかり捉えられた」

 首位・広島との大事な直接対決に連敗し、負け越した直後のヤクルト3連戦。主将として、4番として責任を痛感していた。さらに一緒に打線の軸を担ってきた糸井が17日に右脇腹を痛め、無念の負傷離脱。チームにとってはまさに踏ん張りどころだった。

 試合前には若い選手も多い野手陣を集め、言葉で鼓舞した。「今日は野手が点を取ってピッチャーを助けよう!」。そして、自らのバットで導火線に火を付けるあたりが、百戦錬磨のベテランだ。

 「常にそういう気持ちでやっているけど、ずっとピッチャーが頑張っていても助けてあげられていなかった。打って、点を取って、楽な展開にしてあげられたのは良かった」

 打率・257、8本塁打、37打点というここまでの成績は、4番として決して満足のいくものではないかもしれない。ただ、数字以上に、その存在感、チームへの影響力は絶大だ。糸井に続き、19日には糸原も離脱し、正念場は続く。ただ、猛虎には苦しい時ほど頼りになる背番号8がいる。(山添 晴治)

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2017年7月22日のニュース