【千葉】木更津総合 昨夏決勝の再現で返り討ち エース・山下は24イニング無失点

[ 2017年7月22日 16:44 ]

第99回全国高校野球選手権千葉大会準々決勝   木更津総合7―0市船橋 ( 2017年7月22日    千葉県 )

<市船橋・木更津総合>木更津総合の先発・山下は7回を無失点で抑える
Photo By スポニチ

 連覇を狙うAシードの木更津総合が、昨夏の決勝の相手、市船橋を7―0の7回コールドで破り、準決勝に進出した。前日の21日に東京学館浦安を9回完封したエース・山下輝(3年)が、連投のこの日も7回を4安打5奪三振で無失点。打っても3安打4打点と活躍した。

 105球を投げ切った山下は「多少の疲れはあったけど、うまく投げられました」と振り返った。前日の試合後は、病院に行って肩のマッサージを受けた。今大会は2回戦、4回戦とこの日の準々決勝の3試合を投げ、24イニングでいまだ無失点。「ピンチでギアを上げるメリハリが、よくできている」。この試合の唯一のピンチだった4回2死満塁では「ここを抑えれば、もう一度、流れがくる」と気合を入れて投ゴロに打ち取り、拳を握ってほえた。

 「1イニング、1イニングを0で抑えるという気持ちだけです」。そう思うようになったのは、春季千葉大会の準決勝で敗れてからだ。千葉敬愛に0―1で惜敗。完投した山下は「悔しかった。0で抑えるこだわりを持つようになりました」と言う。下半身を鍛えてフォームをつくり直し、軸を意識するようになった。

 打っても3安打4打点。昨年は一塁手として出ていただけに「打撃にも自信はあります」と言う。後藤卓道監督は「この前より球は来ていた。彼が打てば盛り上がる」と攻守両方での活躍を評価した。準決勝は、ドラフト候補のエース・金久保優斗(3年)が引っ張る東海大市原望洋と対戦する。山下は「次がヤマだと思います。甲子園は目の前、あとは気持ちで頑張ります」と話した。

続きを表示

2017年7月22日のニュース