14連敗のヤクルト厳戒…警備担当者15人以上 真中監督「コメントに困るな」

[ 2017年7月22日 06:10 ]

セ・リーグ   ヤクルト1―11阪神 ( 2017年7月21日    神宮 )

<ヤ・神>初回1死二塁、坂口の中前打で二塁走者・山田は本塁突入も憤死。捕手・坂本
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 1―11の惨敗に、ヤクルト・真中監督はうつむいて歩いた。6月に球団ワーストの13連敗を喫した巨人を上回る14連敗。

 不測の事態に備え、警備担当者が15人以上で固める神宮クラブハウスに戻ると、開口一番「コメントに困るな…」と自虐気味に切り出した。

 拙攻続きだった。初回1死二塁。坂口の中前打で二塁走者の山田が本塁に突入したが、滑り込むことすらできずにアウトになった。4回は3安打を集めたが、武内の二ゴロ併殺打が響いて無得点。指揮官は「いろんなことをやらなくちゃいけない中、なかなかうまく回らない…」と積極采配が空回りを続けた。

 連敗中の重圧か、守備のミスも続出した。右翼手の上田と三塁手の藤井は飛球を捕れず、捕手の中村は7回の本塁でのクロスプレーでコリジョン(衝突)ルールが適用されてアウト判定が覆った。三木ヘッド兼内野守備走塁コーチは「こういう状況でミスをしては勝てない」と嘆いた。

 12日ぶりに戻った本拠・神宮は高校野球の東京大会真っ最中。早実・清宮が高校通算106号を放った余韻が残る中、ヤクルトは70年に記録したリーグ最多の16連敗にあと2敗に迫った。指揮官は打線強化のため、新外国人リベロの1軍昇格を22日に前倒しすることを決断。「切り替えて戦うしかない」と必死に前を向いた。(君島 圭介)

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