【群馬】“北関東BIG3”前橋育英・皆川 149キロ!5回零封 

[ 2017年7月22日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権群馬大会4回戦   前橋育英8―0高崎商大付 ( 2017年7月21日    上毛敷島 )

<高崎商大付・前橋育英>最速149キロを計測するなど、5回無失点と好投した前橋育英・皆川
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 前橋育英(群馬)・皆川の投球に、バックネット裏の4球団のスカウトの目が集まる。ロッテの諸積兼司スカウトはうなった。「真っすぐの力強さが魅力。青藍泰斗の石川君と勝負できる。石川、山上、皆川の北関東3人衆は凄く楽しみだね」。栃木大会で脚光を浴びる最速151キロの石川、同じ群馬でピカイチ評価の常磐・山上に、存在感で肩を並べた。

 3回、147キロ、148キロと自己最速を1キロずつ更新し、大台に迫る149キロまで伸ばした。前夜は下半身を中心に30分間ストレッチ。この日は寝起きも良く、「投げる前に出そうな感じがあった」という。5回1安打無失点の好投で、チームを8強入りに導いた。

 4人目のエースナンバーだ。前橋育英には侍ジャパン高校代表候補の丸山、新チームで最初に背番号1を背負った吉沢、1メートル92の長身右腕・根岸と、皆川を含めて140キロ超えの投手が4人いる。荒井直樹監督が「4人変わったのは初めて」と言うように、昨秋、センバツ、今春、今夏でそれぞれエースが入れ替わってきた。皆川の背番号も9、8、9、1と大会ごとに変わった。豊富な投手陣の中で「春から一番安定感があった」と指揮官に認められ、最後にチャンスが巡ってきた。

 皆川は「エースとしてチームを勝たせたい。150キロも出したい」と意気込む。準々決勝は常磐・山上との直接対決。“真”エースが3季連続の甲子園に導く。 (坂本 寛人)

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2017年7月22日のニュース