阪神・秋山、8勝目へ“原点回帰”「開幕の頃みたいに」

[ 2017年7月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―ヤクルト ( 2017年7月20日    神宮 )

キャッチボール中に笑顔を見せる秋山
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 上だけをみてギラついていた3カ月前の自分に戻る―。阪神・秋山が自身の後半戦スタートとなる21日のヤクルト戦へ、原点回帰をテーマに挙げた。

 「ちょっと最近はシンプルにいけていない部分があるので、開幕の頃みたいに出されたサインにうなづいて、全力で腕を振っていきたい」

 オープン戦で好投を続けて開幕ローテに食い込んだ。シーズンに入ると今度は生き残るために必死だった。一つのアウトを取るごとにホッとし、1つ勝って本当に喜んだ。前半戦の7勝(4敗)はただただガムシャラに投げた結果だった。

 「でも今は対戦も何度も重ねてきて、打者の心理を読んだりとか、そういう部分で不安要素をもったまま投げたりしていた。たとえば前回の中日戦でゲレーロと大島さんに本塁打されたのを分析しても、そういうのが原因かな…と」

 その12日の中日戦では初回にゲレーロに先制2ラン、1―2の6回にも大島に2ランを被弾したが、自己分析では制球や配球のミスだけが原因ではないと行き着いた。すでに明らかになっているであろうデータや、痛い目にあった過去の記憶などで臆病にさせられて、開幕当初のように「打てるものなら打ってみろ」では投げられなくなっている自分に気がついたというのだ。

 シンプルにいけていないと反省した7月の2試合は、6日のDeNA戦で勝利投手にこそなったが5回1/3を5失点、12日の中日戦では6回4失点と打線に助けてもらっている。監督推薦で初の球宴出場投手となったが、勘違いはしない。「考えて考えての方が痛い目にあってきた。打たれるまでは自信をもっていく」。怖いもの知らずで腕を振っていたころをもう一度、思い返していくつもりだ。

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2017年7月21日のニュース