都市対抗63年ぶりの快挙 日通 阿部 大会史上5人目のノーヒットノーラン達成「びっくり」

[ 2017年7月21日 16:03 ]

都市対抗野球大会第8日2回戦   日本通運2―0パナソニック ( 2017年7月21日    東京D )

<日本通運・パナソニック>ノーヒットノーランを達成した日本通運・阿部はウイニングボールを手に笑顔でポーズをとる                               
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 日本通運の阿部良亮投手(24)が史上5人目の快挙を達成した。パナソニック相手にノーヒットノーラン。打者29人に2四球、1死球を与えただけ。122球、9奪三振の力投だった。

 ノーヒットノーランは完全試合も含むため第82回大会(11年)の森内寿春投手(JR東日本東北)が三菱重工横浜戦で完全試合を達成して以来だが、ノーヒットノーランに限れば第25回大会(1954年)川崎トキコの岡本教平投手が鐘淵化学戦で達成して以来63年ぶりだった。

 最後の打者、代打阪口を外角のストレートで三振に仕留めた瞬間、投手の阿部より野手たちが大喜び。ベスト8進出も重なってベンチも大騒ぎとなった。

 浦和学院から東洋大に進学。大学時代は2部にいたこともありそれほど実績はない。1メートル81、81キロの右腕は低めを丁寧に突き打たせて取る投球に徹し快挙に繋がった。

 「正直びっくりです。アウトを一つずつ取っていこうと。6回が終わりノーヒットだなあと思いました」

 8回2死、代打小熊の中前に抜けるかというライナーを左腕を伸ばして頭上でキャッチ。「日頃からコーチにノックで鍛えられている成果が出ました」と安打をつかみ取った阿部はそう言って笑った。「後ろにいい投手がいるので、最初から思い切っていきました。勝てたことがうれしい」とナインの手洗い祝福に最後まで笑顔が絶えなかった。

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