【東東京】OBの巨人・大江の目の前で 二松学舎大付の市川が4回10奪三振

[ 2017年7月20日 15:35 ]

第99回全国高校野球選手権東東京大会5回戦   二松学舎大付19―0独協 ( 2017年7月20日    神宮 )

<二松学舎大付・独協>4回10奪三振の好投を見せた二松学舎大付・市川
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 第2シードの二松学舎大付が、独協を19―0の5回コールドで破り、準々決勝に進出した。先発の市川睦投手(3年)が4回を2安打10奪三振で無失点。打線は14安打で19点を奪った。

 OBの教えを実行した。市川は、昨年のドラフト6位で巨人に入団した大江竜聖投手(18)から「強気でいくことを学んで、見習った」と胸を張った。同じ左腕で1年先輩の大江は、内角をえぐる強気の投球で、1年夏、2年春とチームを2度、甲子園に導いた。15年のセンバツでは1回戦の松山東戦で16奪三振。昨夏の東東京大会5回戦の都小山台戦でも16奪三振、準完全試合を記録した。「インコース真っすぐで、どんな打者も攻めていこうと思った」。この日は巨人の試合がなかったため、大江もスタンド観戦。目の前で12アウト中10個を三振で奪った。

 それができるだけの練習も積んできた。「転機だった」と言う今春の春季東京大会準々決勝で、日大三に1―16で敗れた。「めった打ちにされた。トレーニングを人の2倍にして、ご飯の量も増やした」。75キロだった体重が83キロに8キロアップし、球速も5キロ近く上がったという。この試合では自己最速の141キロをマークした。

 市原勝人監督は「市川は落ち着いていた。3回戦の中盤から、(選手の)力が抜けてきた。きょうは、ちょっと強くなった気がした」と笑った。目指すのは、大江がいた14年以来、3年ぶりの夏の甲子園。市川は「監督を必ず甲子園に連れていきたい」と力を込めた。

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