西岡らしさ全開 いきなりセーフティーバント!死球で拍手!

[ 2017年7月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1広島 ( 2017年7月17日    甲子園 )

<神・広>5回無死、西岡は中前打を放つ
Photo By スポニチ

 止まっていた時計の針が再び動き出した。昨年7月20日の巨人戦で左アキレス腱を断裂。同じ甲子園球場で一塁ベース付近から担架で運ばれた悪夢から362日目だった。涙が染みこんだ場所を阪神・西岡は踏みしめた。

 「緊張した。食事ものどが通らなかった」。大観衆の「西岡コール」に背中を押された復帰戦だった。

 用意された場所は「1番・一塁」。コーチ陣の多くが金本監督に先発起用を強く推していた。「必ず何かをやってくれる」と。いきなり最初の打席で期待に応えた。

 「不安を取り除きたい。スピードは戻ると。それを見てほしかった。盗塁王を獲ったときと同じスタイルでいくぞというアピールです」

 試合前から決めていた。初回の先頭打者。初球にセーフティーバントを試み、ファウルでも一塁へ全力で駆けた。5回無死からは中前打。左アキレス腱を断裂した際の左翼線適時打以来の安打になった。7回無死で右足に死球を受けた時には手をたたいて出塁を喜んだ。すべての行動で猛虎を鼓舞した。

 「規定打席に立って、3割を打って、盗塁もいっぱいして、レギュラーをとれたときが本当の復活です」。これで終わりではない。自分の心に誓ったゴールへ再び走り始めた。(山本 浩之)

続きを表示

この記事のフォト

2017年7月18日のニュース