長野 2度目の2戦連続先頭弾 巨人では初!史上5人目

[ 2017年7月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―1中日 ( 2017年7月17日    ナゴヤドーム )

<中・巨>初回、先頭打者本塁打を放つ長野
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 プロ野球は17日、後半戦がスタートし、巨人は中日を5―1で下し白星発進となった。長野久義外野手(32)が初回に左越え9号先頭打者アーチ。2試合連続の先頭打者弾は自身2度目で、巨人では最多、史上5人目の複数回達成者となった。首脳陣の入れ替え断行で新体制で臨んだ一戦で、投打がかみ合った4連勝だ。

 連日30度を超える猛暑。この季節がくれば、長野は思い出す。8年前、ホンダ(現Honda)の3番打者として都市対抗野球で19打数11安打。首位打者に輝き、チームの優勝に貢献。あのときと同じように、夏場になって調子を上げてきた。

 初回。左腕・小笠原の投じた7球目。低めの141キロ直球を捉え、左翼席へ。最近9試合で6本塁打の量産に「先頭打者として、いい流れをつくるためにも塁に出ることを心掛けていた」。4年ぶりの2試合連続先頭打者アーチ。2度目の2戦連発先頭弾はプロ野球史上5人目、球団史上初の快挙だった。

 16日は自身が3年間、技術を磨いたチームの都市対抗初戦。ジャイアンツ球場での全体練習を終えると、その足で東京ドームに向かった。「長野はいつもジュースとか差し入れてくれます。本当にありがたいですよね」とチーム関係者。コールド発進となった試合中に、後半戦開幕の舞台、名古屋に移動した。

 チームは前半戦を38勝44敗の4位で折り返し、4コーチの配置転換が敢行された。開幕から不振に陥った長野は、選手会長として責任を感じている。本塁打の後、2度の併殺打を放っただけに「後の打席が良くなかったので」と試合後は言葉少な。それでも高橋監督は「(長野の一発で)ベンチが活気づいた。スタートとして最高の形」と称えた。

 初回に得点した試合は22試合で15勝7敗。夏場に復調した1番打者が打線をけん引し、今季3度目の4連勝を飾った。 (川島 毅洋)

 ≪真弓が3度≫長野(巨)が12日ヤクルト戦に続く初回先頭打者アーチ。2試合連続初回先頭打者本塁打は15年5月14、15日の田中(広)以来、延べ39人目。長野は13年5月22、23日楽天戦以来2度目になるが、1人で2度以上は、真弓(神)の3度を筆頭に5人目でチーム初となった。なお、連続試合初回先頭打者弾のプロ野球記録は、93年松永(神)の3試合で、長野は18日の中日戦でこの記録に挑戦する。

 ≪6位タイ≫長野の初回先頭打者本塁打は通算11本目。巨人の最多は柴田の25本だが、与那嶺に並ぶ6位タイに浮上した。

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