珍しい光景が…スカウト肩すかし お目当てMAX155キロ右腕登板せず

[ 2017年7月18日 21:22 ]

都市対抗野球大会第5日1回戦   新日鉄住金東海REX2―0JR北海道硬式野球クラブ ( 2017年7月18日    東京D )

 東京ドームに珍しい光景が展開された。第3試合が延長戦に突入してもネット裏のスカウト陣が帰らない。いつもなら5回終了あたりで席を立ち、球場から姿を消す男たちがひたすら新日鉄住金東海REXベンチを見つめている。

 実はヤマハから補強された鈴木博志投手がいつ登板するのかとじっと待機していたのだ。10回、8回から救援した左腕九谷(ヤマハ)がマウンドに向かうと「あ〜、投げないのかあ」と一斉にため息が漏れた。

 磐田東から入社して3年目。ドラフト解禁となり、MAX155キロ右腕は全球団が注目する存在。当の鈴木はブルペンで万全の準備をしていた。「はい、肩は作ってできてました。多分タイブレークになったら出番があったかもしれません。投げる機会があれば155キロは出したいです」とチームが勝利したこともあって笑顔で話した。

 20日の2回戦はHondaと対戦する。また鈴木見たさにスカウトが集結するのは間違いない。ただ救いは第2試合だから遅くまで残って待機する必要がないことだ。

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2017年7月18日のニュース