広島 左打線で左腕・浜口を攻略 丸V打含む6安打中5安打

[ 2017年7月13日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5―1DeNA ( 2017年7月12日    マツダ )

<広・D>3回1死二塁、丸は中前に先制適時打を放つ
Photo By スポニチ

 広島・丸が勝負強さを発揮した。3回1死二塁。左腕の浜口がカウント1―2から投じた、123キロの内角チェンジアップを鋭い腰の回転で振り抜いた。

 「追い込まれていたので、食らいついていった。ジョンソンが好投し、1点を争う展開と思ったので、点を取れてよかった」

 新人左腕には3試合の対戦で黒星を1つ付けているが、前回6月27日は6回で2得点。セオリーなら右打者を並べるが、左打者の松山、安部をあえてスタメンに入れた。「右打者はどうしても(外角に逃げる)チェンジアップが邪魔になる。左の方が比較的打ちやすい」と迎打撃コーチ。実はその発案者が丸だった。「コーチと会話しただけですよ」と言うが、安部、松山も含め、浜口に浴びせた6安打のうち5本が左打者だった。

 丸はセ・リーグトップの11度目のV打。7回には砂田の投球が左手首を直撃し、球宴出場が控えるだけにヒヤリとさせたが「大丈夫」と話した。交流戦で首位打者となるなど、打撃好調。後半戦はよりマークが厳しくなることが予想されるが「このままいきたい」と力を込めた。

 2位・阪神に8ゲームの大差をつけた。選手、ベンチが戦略を練りその意図を理解して実践する。その強さはセ・リーグの中で頭一つ抜けている。

続きを表示

この記事のフォト

2017年7月13日のニュース