【長野】東京都市大塩尻 病気の前監督に届けた今夏初勝利

[ 2017年7月11日 16:00 ]

第99回全国高校野球選手権長野大会2回戦   東京都市大塩尻4―2長野西 ( 2017年7月11日    松本市 )

<長野西・東京都市大塩尻>東京都市大塩尻は6回1死一、三塁で熊井主将が左犠飛を放つ
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 今大会初戦の第4シードの東京都市大塩尻が、長野西を4―2で下した。

 病気の恩師に勝利を届けた。前監督の新井孝行監督(66)が体調を崩し、大会1カ月前に部長だった荻原義正氏(32)が監督に就任したばかり。主将の熊井駿(3年)は「(新井前監督が)いなくてどうなるんだろうと思ったけど、新井前監督のために頑張ろうと」とナインを奮い立たせ、初戦に臨んだ。

 5回まで無安打に抑え込まれたが、0―1で迎えた6回に同点に追い付くと、さらに1死一、三塁から4番の熊井主将が「チャンスをくれて(仲間に)ありがとうと思った。犠飛でも1点入る」と外角の直球を打って勝ち越しの左犠飛。7回表に同点とされたが、途中出場の塚原奨悟(3年)が7回裏1死二塁で決勝の適時二塁打。殊勲の塚原は「気持ちよかった。初球を打ってやろうと思ってたら甘いところに来たから、そのまま打った」と胸を張った。

 前日に練習を見に訪れた新井前監督から「攻めの姿勢を怠るな」とゲキを受けた都市大塩尻ナイン。今夏初勝利を挙げ、熊井主将は「攻めの野球をして1勝1勝、勝っていきたい」と意気込んだ。

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2017年7月11日のニュース