1年生9人の軽井沢 高橋が先制2ランも…3年マネに“最後の夏”贈る

[ 2017年7月10日 18:26 ]

長野県大会1回戦   軽井沢2―14長野東 ( 2017年7月10日    長野オリンピックスタジアム )

<軽井沢・長野東>先制2ランを放ってガッツポーズの軽井沢・高橋
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 長野オリンピックスタジアムで10日に行われた長野県大会1回戦に登録メンバー9人で臨んだ軽井沢は5回コールドで長野東に2―14で敗れた。

 部員不足に苦しんできた中、単独チームとしては5年ぶりの出場。部員8人に加え、協力を得ている“帰宅部”の1人を含めて9人全員が1年生という顔ぶれで春季北信予選4位の長野東に挑んだ。

 先攻の初回には2死一塁から4番・高橋が左越え2ラン。打った本人が「芯は食ったけど、まさかという感じ」と驚いた一撃で先制した。その後はチーム力の差で逆転を許し、4回表の攻撃終了後には中学時代に美術部だった右翼の中川和真が過呼吸となり、治療を受けるため試合が37分中断。結局、5回コールドで敗れ、遠山竜太監督は「軽井沢は県内一ぐらい涼しいので(暑さは)大丈夫かな、と思っていたんですが…」と振り返った。

 チームはただ一人の部員だった小宮山佑茉マネジャー(3年)が今春の入学式を前に野球経験がある新入生に勧誘の手紙を送ったことからスタート。春季大会は準備期間が短く出場を見送ったが、この日は新チーム初の公式戦で強豪相手に先制点を奪うなど奮闘した。記録員としてベンチから「弟のような存在」と話す後輩を見守った小宮山マネジャーは「みんなが私の“最後の夏”のために頑張ってくれてうれしかった。忘れられない夏になりました」と声を詰まらせた。

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