阪神、単独2位死守!中谷だ原口だ 05年以来の同点&V連弾

[ 2017年7月7日 06:30 ]

セ・リーグ   阪神10―5DeNA ( 2017年7月6日    横浜 )

連続本塁打を放った阪神の中谷(右)と原口
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 阪神が単独2位を守った。DeNAと1ゲーム差、負ければ同率で並ばれる6日の直接対決。今季最多タイの16安打で10点を挙げて快勝した。3回に中谷将大外野手(24)が同点2ラン、原口文仁捕手(25)が2者連続の決勝アーチ。激しいレギュラー争いの渦中にいる若き大砲が競演した。

 阪神にとっては前回優勝した05年以来の出来事だ。同点、決勝の連続本塁打。1―3で迎えた3回、スタンドを青く染めたDeNAファンを黙らせる2本の虹がかかった。中谷、そして原口。若手右打者が力を見せた。

 1死一塁。4試合ぶりに先発した中谷は、狙い通りに飯塚の内角直球を強振した。高々と上がった打球は勢い衰えぬまま左翼の場外へ。「感触は良かったけど、場外まで飛んだとは思わなかった」と驚く特大の8号2ランで同点に追い付いた。

 続く原口は6試合ぶりのスタメン。初回の好機で投ゴロ併殺に打ち取られただけに「取り返したいという気持ちで打席に入った」。今度は甘く入った直球を逃さず、6号ソロを左翼席中段に運んだ。

 金本監督は「もやもやしていたものを吹き飛ばしてくれた連続本塁打だった」と称えた。先発オーダーに戻した2人の胸のすくような活躍。出場機会に飢えた、こんな反発力が出るのを待っていた。

 「(前半戦で)野手でよくやったという若手は誰もいないよ。いい意味で危機感と緊張感をもってやってほしい」。新潟でのDeNA戦が雨天中止となった4日、そう話した。「高山もうかうかしていられない」と個人名も挙げた。前日に唯一の得点につながる安打を放った昨季新人王はこの日、スタメン落ち。出場が多かった梅野、糸原もラインアップから姿を消した。

 阪神のレギュラーに「不動」の文字はない。春先に長打連発でその座をつかみかかった中谷はここ3試合、ルーキーの大山にスタメンを譲っていた。さらに、一塁を主戦場とする新外国人のロジャースがこの日、来日。助っ人の加入により、競争はさらに激しくなる。衝撃的な飛距離を残したチーム最多タイの8号弾にも、ダイヤモンドを回る表情は緩まなかった。片岡打撃コーチは「競争?それぞれがピリピリしてると思う」と口にした。

 2軍では西岡がケガから順調に回復している。激しいチーム内競争は、ペナントレースを勝ち抜く推進力になる。中谷は「一日一日、慢心せず頑張りたい」と先を見据えた。

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2017年7月7日のニュース