サファテ 外国人初200S 名球会入りへ「250S目指して頑張る」

[ 2017年7月6日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―3オリックス ( 2017年7月5日    ヤフオクドーム )

<ソ・オ>9回から登板し、200セーブを達成したサファテは松田と抱き合う
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 最後の打者を抑えたソフトバンク・サファテはグラブをはめた左手と右手を合わせた。お決まりの合掌ポーズだ。今季25セーブ目を挙げ、史上6人目の通算200セーブを達成。外国人投手では初めての偉業だ。

 「200試合の勝利に貢献できたことは特別。この強いチームに来られてよかった」。来日7年目の守護神は喜んだ。2点リードの9回に救援。先頭のマレーロに二塁打を浴びたが、最速157キロの直球を武器に後続を断ち、4連勝に導いた。

 元々、マイナーでは2桁勝つ先発投手。だが、メジャー初昇格した06年、ブルワーズの首脳陣にこう言われた。「1イニングに力をまとめることができれば、力をもっと出せるのでは?」。その助言に飛びついた。「中4、5日と何もしないことは好きではなかった」。投げたがりの性格はリリーフに適していた。

 11年に初来日。広島で最速100マイル(161キロ)のクローザーとして迎えられたが、デビューから3試合連続で失点し、捕手の石原に「直球だけでは駄目。フォークも使おう」と諭された。13年は西武でプレー。14年から移籍したソフトバンクでまた発見があった。「トオル(現楽天・細川)が引き出してくれた。“フォークをストライクに投げろ”と言われた」。決め球でカウントも取れるようになり、安定感は増した。在籍4年目で146セーブを積み上げた。

 4月に36歳になっても向上心は衰えない。「昨季までは走られても点を取られなければいいと思っていた」。そう振り返る助っ人は今季、クイックモーションに力を入れている。「チームメートにはおじさんと言われるが、250セーブを目指して頑張る」。名球会入りの条件となる記録へ気持ちを新たにした最強守護神。「(名球会は)グリーンジャケットがもらえると聞いているし、下に合わせるパンツを用意しないといけないね」とほほ笑んだ。 (福浦 健太郎)

 ≪実働7年は最速≫サファテ(ソ)が5日オリックス戦で今季25セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球6人目で外国人初。来日初セーブは広島時代の11年4月14日に阪神戦で記録。通算387試合での200セーブ達成は98年佐々木(横)の370試合に次ぐ史上2位のペース。実働7年は06年小林雅(ロ)の8年を抜く最速で、36歳2カ月は09年岩瀬(中)の34歳6カ月を上回る最年長到達になった。

 ◆デニス・サファテ 1981年4月9日、米ニューヨーク州生まれの36歳。メジャー通算92試合で5勝4敗、防御率4・53を記録し、11年に広島入り。13年は西武、14年からソフトバンクに所属。昨季パ・リーグ新記録の43セーブで2年連続最多セーブに輝いた。1メートル93、102キロ。右投げ右打ち。

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