元ソフトBの斉藤和巳氏が松田と“夢の5球対決” 内角のけぞらせる場面も

[ 2017年7月5日 18:35 ]

<ソ・オ>セレモニアルピッチをする斉藤氏
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 5日のソフトバンク対オリックス戦(ヤフオクドーム)のセレモニアルピッチに沢村賞投手で13年に引退した元ソフトバンクの斉藤和巳氏が登場。この日はキリンビールの協賛試合で、同社・淡麗の九州地区CMに出演する松田宣浩内野手が打席に立ち、“夢の対戦”が実現した。

 斎藤氏は13年9月28日の引退セレモニー以来、4年ぶりとなるピッチング。スーツに革靴ながら、背番号66のユニホームに袖を通した斎藤氏は、ゆったりとしたフォームからフォークボールをワンバウンドで投げ込んだ。空振りに仕留めたが、「もう1球」と松田にねだられ、要求に応じた。

 2球目は内角、頭付近に抜けるボール球。松田をのけぞらせた。結局、1打席の戦いとなり、3球目、4球目とファウルで粘られ、5球目を左中間フェンス直撃の安打を許した。「1回のけぞらせたのが大きかった。あの1球で(スタンドに)入らなかった。4日にホームランを打った打者を抑えられた」と満足顔。通常1球のみの投球が5球となり、痛めていた右肩について「1球投げるごとに“キュンキュン”したよ。1球のために来たのに、松田のせいで5球も投げさせられた」としたが、晴れやかな表情だった。

 「引退セレモニーのときよりも良い球が投げられた。ここのマウンドにまた上がれると思っていなかった。捕手が遠く、小さく見えた」と感慨深げ。王貞治球団会長も見守り「会長から良いプレッシャーを与えられた。会長の前で投げられる姿を見せられて良かった」と振り返った。

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