42歳・岩瀬 記録ラッシュの期待 前人未到1000試合登板も視野

[ 2017年7月4日 08:30 ]

中日の岩瀬
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 球界最年長となる中日の岩瀬仁紀投手(42)がセットアッパーとして復活を遂げた。ここではプロ野球最多登板を筆頭に、鉄腕が目指すさまざまな記録にスポットを当てる。 (記録課・志賀 喜幸)

 3連投、4連投もこなす奮闘で35試合に登板し20ホールド、防御率3.04の好成績。15年は登板なし、昨年は15試合で防御率6.10と一時は現役続行も危ぶまれたが、見事にカムバックした。今季の復活劇で通算登板数も939に到達。米田哲也(近鉄)が持つ歴代最多登板の949試合には、あと10試合まで迫った。また、現在のペースなら今季中に969試合まで届きそうで、前人未到の1000試合登板も見えてきた。

 歴代最多だけでなく、40代のシーズン最多登板にも近づいている。記録は48年若林忠志(神=40歳シーズン)の48試合となっており、更新の可能性は十分だ。また、20ホールドに救援の2勝を合わせた22ホールドポイントは、マテオ(神)の26に次ぐセ2位。43歳を迎える年にタイトル奪取となれば、97年大野豊(広=防御率1位)の42歳を上回る最年長タイトルホルダーとなるがどうか。

 さらに、投球内容で見逃せないのが被本塁打0。今季35試合以上に登板した両リーグ12投手の中では岩瀬しかいない。このまま、50試合以上に登板し被本塁打0で通せば、05年の自身も含め延べ21人目で、12年ウィリアムス(西)の37歳を上回る40代初の快挙になる。大ベテランが一発を許さないフル回転で記録ラッシュとなるか。今後の投球にも注目したい。

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2017年7月4日のニュース