【石井一久の目】投手・青木は重要なブルペン温存 決して遊びじゃない

[ 2017年7月2日 07:52 ]

ア・リーグ   アストロズ4―13ヤンキース ( 2017年6月30日    ヒューストン )

<アストロズ・ヤンキース>9回、青木はプロ初登板を果たし、ヤンキースのジャッジと対戦する
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 アストロズ・青木は恥ずかしさが出ていた。最初で最後の経験だろうから、投手になりきってほしかったね。野手が登板する時は、ナックルボールでかわそうとすることが多いけど、青木は全部、コントロール重視の真っすぐ。真面目な性格が出ていた。

 高校時代は投手だったとはいえ、キャッチボールもそこそこで、なかなかストライクは投げられない。球速はもう少し出たと思うけど、まずはケガをしないことが一番。ジャッジの体の大きさとか、エルズベリーの痛烈なピッチャー返しとか、普段あんな近くで守ることないから、いい経験になったと思う。

 これが日本なら「遊び」のようにも映るが、メジャーでは大事な仕事。救援投手を無駄遣いしないためだが、投げたくない野手もいる。そういうチームが困っている時に「行きます」と言える選手は、仲間からリスペクトされる。結果は関係ない。監督もチームのために貢献できる選手と、改めて思ったはず。いつも試合後のマッサージが長い青木だけど、違う筋肉を使ったから、この日は一段と長いだろうね。 (スポニチ本紙評論家)

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