ライアン小川 プロ初救援&初ホールド「チームのために割り切った」

[ 2017年7月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―3阪神 ( 2017年6月30日    甲子園 )

<神・ヤ>8回を抑えた小川
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 ヤクルト・小川が初体験のリリーフカーで現れ交代が告げられると、甲子園はどよめいた。立ち慣れない、踏み荒らされたマウンドを丁寧にならす。1点リードの8回に出番は来た。糸原からの下位打線を12球で3者凡退に料理。迫る猛虎の勢いを断ち切り、初救援で初ホールドをマークして勝利につなげた。

 「緊張感はあった。1イニングなので得意球を使い、全部勝負球のつもりで投げた」

 左脇腹肉離れで離脱中に中継ぎ転向が決まった。勝ちパターンの継投が確立できず真中監督が決断。離脱前までは4勝2敗、防御率2・35でエースに君臨したが「いろいろ考えた上でチームのためになると思い、割り切りました」。復活への確かな手応えはしまい込み前だけを向いた。

 ただ好事魔多し。9回2死一、二塁で守護神・秋吉が右肩に違和感を訴えて緊急降板。検査が必要で、出場選手登録を抹消する見込みだ。「(中継ぎの)厚みが増したと思ったが…、厳しいな」と伊藤投手コーチ。主砲バレンティンも復帰した一方で、4番を務めていた雄平が右有鉤(こう)骨骨折で長期離脱など、痛しかゆしの状況だ。代役守護神は小川しかいない。「任される可能性は十分あると思う。明日もチームのために全力で投げる」。いきなりの初連投も辞さずの構えで反攻へのキーマンとなる覚悟だ。 (後藤 茂樹)

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2017年7月1日のニュース