阪神、拙攻で今季最悪5連敗 金本監督「今が一番底かな」

[ 2017年6月28日 05:55 ]

セ・リーグ   阪神1―3中日 ( 2017年6月27日    浜松 )

6回、無死、二塁ゴロに倒れた糸井(右)と厳しい表情の金本監督(左から2人目)
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 阪神は27日の中日戦に1―3で敗れ、今季最悪の連敗が5へ伸びた。21年ぶりに乗り込んだ静岡・浜松では1分けを挟んで5連敗。好機はあっても3試合にまたぎ得点圏24打席連続で適時打が出ない「タイムリー欠乏症」に陥り、首位・広島の背中が6差へ遠のいた。

 致命的に、あと一本が出ない…。敗戦後の金本監督は「やっぱり今が一番、底かなという。今、一番は打線だけど。1年の中でやっぱり、そういう時期って、どこのチームも絶対にある。今はそれがウチに来ているだけ。そう思うしかないわ」と言葉を絞り出した。

 チャンスは、つくった。2、3、5、7、8回の5度にわたって得点圏まで走者を進めた。特に3回1死二塁、5回1死二塁、7回1死一、二塁はいずれも下位打線が突破口を開き、1番・高山からの上位打線へ好機をつないだ。だが、スコアボードに記した得点はわずか1。7回2死満塁で糸井が選んだ押し出し四球でしか走者を本塁へ迎え入れることができなかった。

 高山、上本、糸井、福留…。好機を迎えると頼みの上位打線のバットがことごとく湿った。得点圏では計15打席無安打。23日の広島戦の3回に糸井が放った適時打を最後に得点圏に限れば24打席連続で安打がない。5連敗中は計6得点。得点能力の急低下にも選手たちの姿勢に活路を見いだした。

 「バント失敗とかもあったりしたけど。その辺も一つの流れとして、今が底かなと。でもベンチもよく声が出ているし、下を向いている選手もいない。みんな前を向いて、やってくれているので、そういう気持ちを持ってくれていると思う。まあ、調子も上がってくると思う」

 今季最悪の5連敗を喫し、浜松でも1分けを挟んで5連敗。首位・広島には6差をつけられ、阪神における過去の逆転優勝の最大6・5差(大洋を逆転した1964年)は目前だ。それでも闘志の衰えは感じていない。金本監督は強く訴えた。「変な空気に包まれているというかね。そういう打てない時、勝てない時ってあるでしょう。そこで絶対に下を向かないこと」。今こそ踏ん張り所だ。(惟任 貴信)

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2017年6月28日のニュース