阪神・糸井　球宴アーチ宣言「ファンを感動させられるよう」

「マイナビオールスターゲーム２０１７」ファン投票最終結果 （ 2017年6月26日 ）

ファン投票でオールスターに選出され意気込む（左から）マテオ、鳥谷、糸井、梅野
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　お祭りの舞台には、やはり超人は欠かせない。オリックスから移籍１年目で通算６度目、同期の鳥谷とともにファン投票選出となった阪神の糸井は、堂々のアーチ宣言をしてみせた。

　「選ばれるとは思っていなかった。選んでいただいて感謝しています。ファン投票で選ばれたので、ファンを感動させられるようなプレーをしたい。（本塁打への意気込みを問われ）打ちたいですね」

　ニヤリと笑った表情には、隠しきれない高揚感がにじみ出ていた。球宴自体は通算９度目の出場となるが、気持ちは新鮮そのものだ。「セ・リーグの良い選手が集まるので、いろいろと刺激を受けられれば」。球宴では通算１９試合に出場しているが、いまだ本塁打はない。今まで数多く対戦してきたパ・リーグの投手相手に初アーチを狙いにいく。

　シーズン後半戦に向けても、一発が自身に弾みを付けるはずだ。９日ソフトバンク戦で左太腿裏の軽い筋挫傷を発症し交流戦終了まではベンチスタートの悔しさを味わった。リーグ戦再開後は２試合で８打数３安打、打率・３７５だが、パ・リーグの好投手を打ち崩すことで溜まった鬱憤（うっぷん）を晴らしたい。

　初出場時の印象を「周りがすごい選手ばかりで、そわそわしていた」と振り返り「（球宴に出場するのは）全員いい投手なので、何とか活躍できるように頑張ります」と気合を入れた。１７日後に迫ったオールスターも見据えるが、まずは目の前の敵をたたくことに全力を尽くす。２７日からは中日３連戦。対戦打率・３０６と好数字を残す相手に対して打棒が爆発させ、チームを再浮上させる。（久林　幸平）