阪神 マイナー83発右の大砲獲得へ 7月上旬来日目指し交渉中

[ 2017年6月27日 06:30 ]

阪神の金本監督
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 阪神が、新外国人選手としてジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)の獲得に乗り出していることが26日、分かった。球団幹部が「(獲得に)動いていることは事実です。調査を進めてきた結果、リストアップした中から(一人に)絞り込みました。(代理人との)交渉にも入っています」と認めた。

 23日のリーグ戦再開後、首位・広島に2連敗しゲーム差は今季最大を更新する5まで開いた。残り77試合を残しており、まだまだ反撃は十分に可能。ここまで育成しながら勝つという高いハードルに挑んできた金本阪神だが、球団は有事に備えて開幕後も新外国人選手の調査を続けてきた。

 交流戦期間中だった12日に兵庫県西宮市内の球団事務所で、四藤慶一郎球団社長、高野栄一球団本部長に渉外担当者らも集まり編成会議を実施。球団フロント内ではリストアップしていた新助っ人候補の中からロジャースに一本化した。21日には金本監督も加わった編成会議で正式に獲得に乗り出す方針を決めたもよう。以前から別の球団首脳も「シーズン中から監督とも話しはしている。(補強ポイントは)右の強打者です」と話しており、補強策にも合致した。

 ロジャースは1メートル85、118キロのパワフルなボディーから鋭いスイングを繰り出し、本塁打はもちろん、広角に長打を打てる。メジャー通算は4本塁打だが、ブルワーズ時代の15年には86試合に出場し打率・296、4本塁打をマーク。メジャー初本塁打は現在、オリックスに在籍するコーク(当時はカブス)から放った。今季は3Aで66試合に出場し打率・285、8本塁打、32打点の成績を残している。主に一塁を守るが三塁や左翼も経験しており、幅広い起用が可能だ。

 阪神は今季、糸井が新加入するなどして攻撃陣が機能し、一時は首位にも立った。ただ、ここに来て得点力が低下しておりリーグ戦再開となった広島との2試合も打力の差を見せつけられ、25日は零敗。6月に入り零封負けは3度を数えており打線強化の必要性が明白になってきていた。

 すでに代理人サイドには具体的な条件を提示しているもようで、7月上旬の来日を目指し水面下で交渉を進めている。目指すは2005年以来、12年ぶりのリーグ優勝。逆襲への一手として、右の長距離砲にかかる期待は大きい。

 ◆ジェイソン・ロジャース 1988年3月13日生まれ、米ジョージア州出身の29歳。コロンバス州立大から10年のドラフト32巡目(全体969位)でブルワーズ入団。14年9月2日のカブス戦でメジャーデビュー。15年は86試合で打率・296、4本塁打、16打点をマーク。同年オフにトレードでパイレーツ移籍した。今季のメジャー出場はなく、3Aで66試合に出場し69安打8本塁打32打点の打率・285。守備位置は主に一塁だが、三塁と左翼の経験もある。1メートル85、118キロ、右投げ右打ち。

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2017年6月27日のニュース