山田復活3ラン!11戦ぶり8号 ヤクルト今季最長タイ4連勝

[ 2017年6月18日 05:30 ]

交流戦   ヤクルト5―0日本ハム ( 2017年6月17日    神宮 )

3回2死一、二塁、山田が左翼へ先制の3ランを放つ
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 ホームラン打者だけに許される時間。ヤクルト・山田は余韻を楽しんだ。

 「久しぶりにゆっくり(ベースを)走れた。いい時間でしたね」

 3回2死一、二塁。メンドーサの低めのツーシームを左翼席に突き刺した。4日の西武戦以来、11試合ぶりの8号3ラン。流れを引き寄せる一発に「ギリギリで入るかなと思った。気持ちで持っていった」と押し込んだ。

 天才打者が苦悩する。試合前まで規定打席到達者の中ではリーグ最下位の打率・213。昨季までとの違いは「日によって状態が違う。今日は体が開かなくても、明日になると開いたりする。不安定な分、結果も出ない」。不調の原因に一貫性がないため、修正ポイントがつかめない。

 悩みながらも動いた。13日からルーティンを変えた。ティー打撃だけの早出練習にフリー打撃も加えた。杉村打撃コーチが投げるのはスローボール。しっかりと懐まで呼び込み「間」をつくる。「効果が出れば、自分の財産にもなる」と山田は力説する。

 ルーティン変更後初の一発に「芯で捉えられた。伸びていった」と手応えが残った。7回無死満塁でも左犠飛。今季初の4打点で、チームを今季最長タイの4連勝に導いた。真中監督も「きっかけになってくれたらね」と笑った。「多少の焦りはある。正直、プレッシャーもある。でも、それをはね返さないとプロ野球選手ではない」。答えを探しながら、山田は試合に出続ける。 (川手 達矢)

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2017年6月18日のニュース