小笠原8回5失点に「悔しい」も森監督は「一番すがすがしい」と評価

[ 2017年6月16日 22:16 ]

<中・西>5回、秋山に2点本塁打を浴び、ガックリの小笠原
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 中日の小笠原がプロ入り最多となる8回129球を投げ、10安打5失点。2敗目を喫した。

 計3発を浴びるなど、2桁被安打もプロ入り最多。強力、西武打線につかまった。

 ただ、「悔しいです」とコメントした19歳と対照的に森監督は試合後、「今日、俺は一番すがすがしい試合だった」と納得の表情で振り返った。

 球界を代表する左腕・菊池との投げ合い。3回までに5奪三振と序盤こそ互角の様相を見せたが、打順が2廻り目に入ってからつかまった。6回を投げすでに5失点。裏の攻撃で打順が回ってきたが、指揮官は代打を送らなかった。「打たれていいから納得する球を投げろ」と打席に立たせた。小笠原本人も「行きたい」と志願の続投だった。

 7回、1番・金子侑から始まる打線を三者凡退に封じると、8回も秋山、浅村、中村の主軸を3人斬り。森監督はこの投球に「あの2回が一番、球数が少なかった」と評価した。

 実はこの日の投げ合いは、小笠原の直訴により実現した左腕対決だった。前週、首脳陣はローテーションの再考をしていたが、「できれば、このまま金曜日で回してもらえれば菊池さんと投げ合える」と投げ合いを希望。森監督の許可も下り、ローテーションを変えずに対決がかなった。

 先輩左腕との投げ合いは完敗に終わり、小笠原は「悔しいの一言。志願して投げさせてもらってこの結果ですから」と悔しさをにじませたが、指揮官は「菊池は今のプロで1、2を争う良い投手。良い経験をさせたと思うし、俺自身も良いものを見た」と話した。

 「次にどういかすか見てみたい」と森監督。この1敗が価値ある1敗となるかは、今後の小笠原の成長にかかっている。

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