「謎の魚」旋風どこまで、気持ち悪くも気になる 次の“形態”は?

[ 2017年6月16日 11:20 ]

海辺を散策する謎の魚
Photo By 提供写真

 とても気持ち悪い。でも、なぜか気になる。ロッテの新キャラクターのことだ。それは「謎の魚」。名前はまだない…。

 試合前には「第1形態」と呼ばれる青色の魚がビジョンに登場し、観客と会話を繰り広げる。関西弁が少しうさんくさいが、割と普通の魚に見える。しかし、5回裏終了後に登場する「第2形態」は黄色い足が生えている。奇妙にグラウンドを走り回る姿は少しずつ人気となった。さらに11日ヤクルト戦では「第3形態」に進化。骨が飛び出すと、球場は悲鳴に包まれた。ちなみに、何度も何度もリハーサルを重ねたそうだが、本番では足が引っかかりスムーズに進化することができず、出番を終えた魚は猛省していたとか。

 この気持ち悪すぎる「謎の魚」の人気は国境を越えた。MLB.comの「Cut4」で報じられたほか、英国BBCのホームページでも取り上げられ、さらには韓国メディアも興味を示しているという。予想外の反響に球団関係者はうれしい悲鳴を上げながら、グッズ化の構想も着々と進んでいる。

 初登場からもうすぐ1カ月。「謎の魚」に近い人物によると、発見者は東京湾でタカアシガニなどの漁師をしている手嶌智チーム広報補佐兼打撃投手の父・照雄さんだと思われるという。手嶌広報は「僕は何も聞いていません」と戸惑い気味だったが、一部ファンの間では「“謎の魚”の中には手嶌広報が入っている」という怪情報も飛び交ったほど。これには「ファンの人に聞かれるのですが、なぜそうなったのか。違います」と全否定した。

 現在、「謎の魚」はあまりの反響の大きさにお疲れモードだという。本拠地での試合がないため、幕張浜から海に戻って充電中。次にZOZOマリンスタジアムで行われる6月30日の日本ハム戦では再び登場し、今後は毎試合、5回裏終了後に「第3形態」への進化を見せる予定だ。日本一を達成したら「第4形態」に進化するという情報もある。どこまで続くか「謎の魚旋風」。まだまだその動向から目が離せない。(記者コラム・町田 利衣)

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2017年6月16日のニュース