DeNA浜口 新人王の道!交流戦ルーキー3勝 6人中5人が獲得

[ 2017年6月15日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   DeNA5―2ロッテ ( 2017年6月14日    横浜 )

<D・ロ>今季5勝目を挙げ、ファンとハイタッチするDeNA・浜口
Photo By スポニチ

 丸い顔にクリッとした大きな目。「ハマのハマちゃん」は、もうどんなに苦しくても下を向かない。5回1死二、三塁。DeNA・浜口は後続を抑え、ホッと息を吐いてベンチに戻った。5回1/3を6安打1失点。新人の交流戦3勝は球団初だ。

 「球数も多かった。常に走者を背負って苦しかった」。初回、先頭・荻野の初球から9球連続で直球。捕手・高城のサインに首を振って自慢の速球を投げ込み、2者連続三振を奪った。「真っすぐで押し切れたのが良かった」。最速146キロにチェンジアップを織り交ぜ、巧みにタイミングを外す。3回以降は4イニング連続で先頭打者を出塁させたが、最少失点で踏ん張った。

 苦しくても、前を向け――。3連敗を喫した5月。浜口は打たれては落ち込んで下を向き、周囲に暗い顔を見せた。そんな時、篠原投手コーチからの言葉が胸に刺さった。「野手も見ているんだ。そういう姿は駄 目だ」。高城にも「死にかけてるぞ!普段の生活から表情を変えろ」と「笑え」指令が出た。ポジティブに。そこから勝利を重ねることで、浜口は確かに変わった。

 「今は自信を持って腕が振れている。3連勝は自分の力も多少はあるかもしれない。でも、やっぱり皆さんに勝たせてもらってます」。ルーキーの交流戦3勝は13年のヤクルト・小川、楽天・則本以来。2人はともに新人王に輝いた。浜口の5勝はチームトップで今季の新人最多。開幕前に「10勝できる」と予言したラミレス監督も、「半分まで来たね。彼が今一番安定している」と賛辞を贈った。

 この日が本拠初白星。お立ち台で浜口は、勝利を喜ぶスタンドを見上げた。その笑顔はキラキラと輝いていた。 (鈴木 勝巳)

 ≪6人中5人≫新人の浜口(D)が5勝目。交流戦は3試合に登板し3勝0敗となった。新人の交流戦3勝以上は13年則本(楽)、小川(ヤ)がともに3勝して以来7人目。現行の18試合制になった15年以降では浜口が初めてだ。またチームで交流戦3勝以上は14年山口が3勝して以来7人、9度目でルーキーは初。過去に交流戦で3勝以上を挙げた6人のうち5人が新人王を獲得しているが浜口はどうか。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月15日のニュース