苦しむ藤浪 2軍戦で5回まで毎回四球「変化球でストライクが…」

[ 2017年6月11日 05:49 ]

ウエスタン・リーグ   阪神0―2ソフトバンク ( 2017年6月10日    甲子園 )

<神・ソ>5回2死、長谷川勇に四球を与え、顔をしかめる藤浪
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 阪神・藤浪が10日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(甲子園)で降格後2度目の実戦登板に臨み、6回116球を投げて4安打2失点5四球だった。

 5回まで毎回四球を献上するなど課題の制球に苦しみ、特に右打者に対して「抜けたり、引っかけたりが多かった。変化球でストライクが取れなかった」と振り返った。カット、フォークを有効に使えず、内角へ抜ける場面も。金本監督から「そこの不安を払拭してもらわないと」と昇格基準に挙げられた右打者の懐を突く投球を体現できなかった。

 「次回以降はしっかり課題にしていきたい。成功体験を重ねていくしかない。抑えるという自信を付けていきたい」

 ただ、直球の威力自体は十分。球速も最速155キロを計測して11三振を奪った。「特に真っすぐは良かった。指にかかったボールは打たれる気がしないぐらい。これを続けていきたい」。侍ジャパンの同僚だった武田と投げ合い、「球はすごい。スピードでは勝てないので…」と苦笑いさせるほどの剛球だった。

 次回も2軍戦に登板予定で1軍復帰は早くても交流戦明け。完全復活への課題は明確で、右打者への内角球の精度回復が待たれる。(遠藤 礼)

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2017年6月11日のニュース